眼瞼下垂症
症状
- まぶたが下がり、黒目にかかって視野が狭くなる
- まぶたが重く、開けにくい、眠そうな目つき
- 眉毛を上げようとするため、おでこに深いしわができる
- 首を後ろに反らせてものを見ようとする
- 頭痛や肩こりの原因になることがある
1~4の症状は、他人からの指摘で気づくことがあります。一方で、5の「頭痛や肩こり」は自覚症状のため気づきにくい場合があります。
そのため、整形外科に通院しても改善しなかったり、午後や夕方の頭痛・肩こりの原因として、眼瞼下垂症が隠れていることがあります。
原因
- 加齢による上まぶた挙筋(まぶたを上げる筋肉)のゆるみ(腱膜性眼瞼下垂症)が原因として最も多く、特にハードコンタクト使用者に多いです
- 生まれつきの先天性眼瞼下垂症の場合もあります
- その他、重症筋無力症、脳梗塞、脳腫瘍など、さまざまな病気が原因となることがあります
必要に応じて、頭部CTなどの精密検査を行う場合があります。
手術について
- 上眼瞼挙筋や余剰皮膚を切開し、上まぶたの機能と外観を改善します
- 原因によって手術方法は異なります
- 麻酔注射の時間を除けば、片眼で約20~50分で終了します
術後の注意
- 術後72時間は腫れやすいため、当日・翌日の2日間は以下を控えてください。
- 激しい運動
- 飲酒
- 入浴
- 辛いものの摂取
- 激しい運動
- 手術翌日の診察後から、洗顔やシャワーは可能なことが多いです
- 抜糸は手術から1週間後に行います